おと・な・り【初回限定版】 [DVD]
おすすめ度:

発売日: 2009-11-04
発売元: ジェネオン・ユニバーサル
発送可能時期: 近日発売 予約可
久々に満足
とにかく上品で静かで優しい作品だというのが一番の印象です。
偶然の、運命の糸がひもとかれていく、あの最終部分の展開のリズムが心地よく、
悩み迷いながらも自分の夢にひたむきに向かっていく
主人公たちの姿が愛しく、心にしみる作品でした。
また、恋愛の描写も奥ゆかしく、久しぶりに繰り返して観たいと思える作品に
めぐりあえました。
心の声に耳をかたむけよう・・・・そうしたら・・・。
自分の夢に向かって着々と進んでいるかのように見えるヒロインの七緒。だが、本当は何か満たされないものが心に常に引っ掛かっている。それを見て見ぬふりをして、日々ひたむきにフランス語を勉強し、フラワー・アレジメントの腕にも磨きをかける。
その内面が、彼女が枯れた花を捨てるときに、無意識の行動としてよく表れる。何とも荒々しい、ゴミ箱に投げ入れるような捨て方。私はこれを見る度に映画ということも忘れて「お前なんかに花を扱う資格はない」と、いちいちカチンときていた。ところが、ネタバレになるのであまり多くは語れないが、ある人物の心無い言動から、七緒は激しく打ちのめされる。でも、それが結果的には、自分の心に素直になれるほどの大きな転機となっていく・・・。
かつて「めぐり逢えたら」という、ラジオから流れてくる男性の声に恋する女性を描いた映画を観たことがある。声だけに恋して、付き合っている彼氏を捨ててその声の主に会いに行くという、一歩どころか百歩間違えればとんでもない内容のラブ・ストーリーだったと記憶している。
この作品もどこかその危なさを彷彿させるのだが、件の映画も然り、聴覚のみに頼らざるを得ないぶん、自分の直感に嘘をつけない。だから、ある意味上手く行き過ぎるくらいの偶然の連続も、話の展開を見続けるうちに、偶然ではなく必然ではないかという気がしてくる。
これは単なるラブ・ストーリーではなく、「心の声に素直になると、自分が本当に必要なものが見えてくるよ」という監督の優しいメッセージだと実感した。
ざらついたシーン
隣の生活者の音に惹かれるという、少し間違えると怪しい話しだ。
ご都合主義に進むかというと案外そうでもない。
いい人ばかりが出てくると思っていたらいちばん非道な人は岡田准一だったりする。
ざらついたシーンが両サイドで繰り広げられ、わたしはそこがすごく好きで。
人を傷つけたことない人なんかいない、傷つけた人間も幸せになりたい、
と願い、手を取り合う…
人間の業をみた、
大げさですが
わたしにとっては、ただの癒し映画ではありません。
年齢周辺の人にはぜひ観てほしい
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