評決
ポール・ニューマン

定価: ¥ 995
販売価格: ¥ 896
人気ランキング: 195位
おすすめ度:

発売日: 2007-05-18
発売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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これは「ハードボイルド」なのだ。
いわゆる現在のアメリカ映画的な「感動できる社会派ドラマ」を期待するのは止しましょう。
これはそんな「軽い」ものではありません。
監督のS・ルメット、主演のP・ニューマン、ジェームズ・メイソンにS・ランプリング、J・ウォーデンといった「存在感」のある面子が織り成す物語は安易な感動を売りつけたりはしません。
巨大病院の医療過誤を巡る示談交渉を任された初老の弁護士が病院に対して孤高の戦いを挑むことで自己再生していく様はきれいに描こうとすればいくらでも感動的に作れる素材です。
しかし演出もニューマン氏の演技もそんな安易な方向に流されたりはしません。
ともすれば主人公の弱さや独善性すらもが見え隠れします。
もちろん「商業映画」ですから娯楽性を無視するようなことはありません。しかし譲れない線は決してゆずらない、気骨を感じさせる堂々とした「ドラマ」です。
あの鳴り続ける電話のベルに込められた苦味を含んだ情感は正にハードボイルドとしか形容のしようがありません。
お見事。
法廷ものの屈指の名作でJ.メイソンの名演が光る一篇
法廷ものの中では屈指の名作。古き良きアメリカの良心があって、P.ニューマンが落伍者から立ち直っていく人間模様も見応えがあります。しかし、本作のテンションを高めたのは何と言っても敵役のJ.メイスンの名演があればこそと思います。冷静にずる賢くそして冷徹に演じるメイスンがいてこそ、P.ニューマンが綺麗に輝いたように感じます。
掛け値なしで80年代のアメリカ映画を代表する傑作。必見!
寒々とした冬のボストン、早朝からパブでビール片手にピンボールに興ずるくたびれた男の横顔のシルエット。
かって有能だったものの、今ではすっかり落ちぶれてしまったアル中の初老の弁護士。
新聞の死亡欄を見ながら、小銭稼ぎを細々と続ける男に、降って湧いた儲け話は、巨大病院の医療ミスに絡む示談話。一獲千金と簡単に事を進める男、だが、被害者であるまだ若い女性の余りに痛ましい病床姿を見るにつけ、忘れ去っていた“自尊心”と“良心”が呼び醒まされる。
映画「評決」が感動的なのは、人生を諦めていた男が、もう一度自己の復権を賭ける魂の再生のドラマを、よくあるハリウッド的な爽快なエンタテインメントとしてではなく、等身大の人間として、その弱さと情けなさも描きつつ、しどろもどろになりながらも、勇気を振り絞ってそれに立ち向かっていく姿に熱い共感を覚える処だ。
第1級の法廷サスペンスでもある為、これ以上は触れないが、単純なハッピーエンドにはなりえない苦い幕切れが、いつまでも余韻に残る。
主人公を支えるS・ランプリングにJ・ウォーデン(昨年逝去、合掌)、そして、狡猾かつ強力な相手側弁護士集団を率いるJ・メイスンと名優たちの演技も見事だが、何と言っても、ポール・ニューマンに尽きる。クライマックスでの最終弁論は、“民主主義の原点”と、ニューマン自身の人生哲学がオーバーラップされて、極めて感動的だ。
この名作が初DVD化にしていきなりの廉価化!FOXの英断に感謝しつつ、映画ファンは必見の価値ありと叫んでおきたい。